こんにちは!ラディッシュ企画編集室のオハラです。2023年9月21日で90回目の命日を迎えた宮澤賢治は、没後90年を経てもなお、米津玄師やヨルシカなど今をときめくアーティスト達にも多大な影響を与え続けている偉大な作家です。
でも作品はどれも結構難解・・。かくいう私も『銀河鉄道の夜』を何度も途中で挫折した口です。だけど作品が絵本という形になり、しかも詳細な解説を聞くことができたら・・・。目の前に賢治さんの思い描いた夢のような世界がパーッと広がるはず!
今回はそんな体験ができる『宮澤賢治と絵本の時間』というイベントをご紹介します。絵本好き、賢治好き、アートや文学好きという方にぜひオススメ!あなたもこの感動を味わいに行ってみませんか。開催場所は、神戸北野にある “CAFE&BARまどゐ” さん。三宮駅から徒歩10分程の所です。
この会の題材となっているのが、子ども服ブランドで知られるミキハウスが出版する「宮澤賢治の絵本シリーズ」。賢治の作品に現代の絵本作家が絵を描き、現在までに40巻が発行されています。それらの編集に携わっているのがフリー編集者の松田素子さん。
絵本が出来上がるまでの過程を全て知る松田さんが、毎回シリーズの中から一冊を取り上げてその製作秘話を熱く語って下さいます。賢治が紡ぐ文章の奥深さ、絵を担当した画家さんの思いなどを聞きながら、賢治絵本の魅力にどっぷりと浸ることができます。(写真はイベントの様子 右:編集者松田さん 左:聞き手 山下和希さん Vol.16『茨海(ばらうみ)小学校』絵:西村繁男)
会場では、原画を始め製作過程のラフや小道具などを惜しみなく披露してもらえます。1ページに何十枚もの描き直しがあったり、主人公の向きを変えるだけでイメージがガラッと変わったり。ひとつの絵を描き上げるまでの描き手と編集者との真剣勝負のやりとりを垣間見ることができます。これがもうたまらなく面白い!
松田さんは、絵本作りの伴走者として画家さんを様々な形でフォロー。『風の又三郎 絵:やぎたみこ』の作製時、画家のやぎさんは生徒一人一人の服装や座席の位置などを把握しやすいようにと教室の模型を作製。松田さんは物語を読みこんだ上で、子ども達の席の位置を確かめる作業をしたのだそう。『貝の火 絵:おくはらゆめ』の時には、賢治がイメージしていたであろうオパール化した貝の化石(貝オパール)を画家のおくはらさんに見せたのだとか。ここではそんな裏話をたっぷり聞くことができます。
画家さんが来場されて、直接お話が伺えるというスペシャルな回もありました。(Vol.26『かしわばやしの夜』イベントの様子 左:画家の中野真典さん)
中野さんは、原画作りで使用したという“霧吹きマシン”を持参して見せて下さいました。絵本に関わる人って皆さんサービス精神旺盛で嬉しくなります。
毎回、画家さん直筆の貴重なサイン本が入手できるのも嬉しいところ!
サイン本は、会場で垂水の流泉書房さんが販売しています。小さい店員さん達が毎回大活躍!数量限定なので、事前に流泉書房さんのオンラインストアから申し込む方が確実かも。
これは、私の大好きな画家さん松成真理子さんのサインが入った『蛙のゴム靴 絵:松成真理子』。名前入り!しかもカラー!蛙たちの表情がたまらん!これは私の宝物です。(早期予約で名入れのサービスをしてもらえることもあります)。
芸術の秋たけなわの今、皆さんも『宮澤賢治と絵本の時間』に参加して、気軽にアートや文学に触れてみるのはいかがでしょう?
次回の宮澤賢治と絵本の時間は『双子の星 絵:平澤朋子』 (申し込みはコチラから)
日時:2023年10月21日(土) 12時~13時半
会場場所:CAFE&BARまどゐ 神戸市中央区山本通り2‐3‐12
定員:20名 先着順・要予約
参加費:1500円 (ワンドリンク付き)
※当日、別途サイン本の販売もあり
☆宮澤賢治と絵本の時間についての詳細はコチラ
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