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【三木の魅力発見!第5弾】今回は、明治末期に建てられ国登録有形文化財になっている旧小河家別邸をご紹介します。一歩足を踏み入れれば、この家の主小河秀太郎氏の豊かな暮らしが伺える素晴らしいお屋敷。地元のボランティアスタッフさんの解説を聞きながら見学できるのも楽しいですよ♪
明治から大正にかけ、初代郡会議員や三木町長を歴任した政治家小河秀太郎氏。彼はまた三木銀行の設立に関わったり、造り酒屋となって財を築き実業家としても活躍しました。今に残る旧小河家別邸は、取引相手をもてなす為の別荘として明治の末期に建てられました。
門を入り、お屋敷玄関へと向かうアプローチ。石畳がいいなぁ。
アプローチ左手には、池泉回遊式のお庭が広がります。灯篭や、全国から集められたという巨石があちこちに。
武家屋敷風の玄関。私が行った時は3月だったので、“取次の間”に立派なお雛様が飾られていました。
建物内には、現在では入手困難と言われる貴重な銘木がふんだんに使われています。ヒノキの一枚板で作られた美しい木目の式台もそのひとつ。
玄関内からアプローチを振り返るとこんな感じ。
お客様を迎えるための “十畳の客座敷と八畳の和室”。写真奥に見える丸い形をした襖の部屋は、お供が待機するための “供待ちの間”。建具の意匠を円形にするなんて斬新~!
“供待ちの間”をクローズアップ。表側の襖には飛んでいる雁、部屋の奥の襖には雁の休む姿が描かれています。お客様がお供の人の待機場所を覗くことはなかっただろうけど、こういうところに風流人と呼ばれた主の余裕と遊び心を感じますね。
客間から臨む前庭。地元の保存会の方々がお手入れされているそうです。
客間奥のお雛様が飾られている部屋は、他より床が一段高くなっている“上段の間”。昭和4年に 皇族の朝香宮鳩彦王(奥様が明治天皇の第8皇女)の宿泊所となった際、改築が行われたそう。余談ですが、朝香宮様のお屋敷は現在の東京庭園美術館!
昭和の初めのまだ一般家庭に電気が普及していない中、朝香宮様がお越しになるからと小河家にだけ電気が敷設されたのだそう。かぶら型のランプとハート型にくり抜かれた白壁が可愛いかった!
貴人用のトイレは贅沢な漆塗りでした。
約2000平方メートルの広大な敷地を誇る小河家には他にも、奥座敷や台所、蔵などまだまだ見どころが満載!空間を彩っていた生け花は、地元有志の方々の手によるんですって。とっても素敵でした。
門を入ってすぐ右手にある “番人小屋” はカフェスペースに改装されていて、コーヒーや手作りの美味しそうなワッフルなどをいただけるようになっていました。ボランティアスタッフさん達が熱くおもてなしして下さいますよ。
旧小河家別邸や湯の山街道などを散策して感じたのは、三木に住む人々の地元愛の強さ。小河邸のスタッフさんをはじめ、いろんな方から自分達の町の歴史や先祖を誇りに思う気持ちが伝わってきました。
※関連記事 三木の魅力発見!【第1弾 旧玉置家住宅】【第2弾 歴史ある城下町の銘菓店3選!】【第3弾 ギャラリー湯の山道】【第4弾 和食川久】
旧小河家別邸詳細
住所:兵庫県三木市本町3丁目6-24
時間:木・金・土・日曜日 10時~16時
料金:無料
アクセス:神姫バス 三木本町バス停より徒歩2分
駐車場:無(三木市観光協会東側駐車場をご利用ください)
【終了しました】ラディッシュ講習&ハンドメイドマルシェのご案内
5月からラディッシュ講習が再開!!
新型コロナウイルスの流行で3年以上中断していたラディッシュ講習が5月からようやく再開されることになりました。みなさまのご参加を心よりお待ちしています!
お問い合わせ:0120-86-1870
5/29(月)ハンドメイドマルシェを開催!!
久しぶりに講習やイベントが開始されることを祝して、トムコ西鈴蘭台店のショールームで楽しいイベントを企画しました。みなさま、是非遊びに来て下さいね!!
※詳しくはコチラ
小原 由美
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