絵本を読むのが大好きなラディッシュ企画編集室のオハラです。我が街に待望の【こども本の森 神戸】がオープンしました!
ここは、 “本を通じて子ども達に豊かな感性と無限の想像力を育んで欲しい”という想いがこめられた文化施設。従来の図書館とはちょっと違うようです。さて、どんなところだろう?と興味津々で行ってきました。
緩やかなアーチを描き、神戸のランドマーク “こうべ花時計” を抱くように建つ “こども本の森 神戸 ”。世界的な建築家安藤忠雄さんが未来を担う子ども達の為に!と設計し神戸市に寄贈されました。20代半ばで初めて夏目漱石の小説を読み本の世界を知ったという安藤さん。子ども向けの図書館を各地で手掛けておられるのは、ご自身の「もっと早く本に出合いたかった」という思いが原動力となっているのだそう。
入館するには現在は事前予約が必要で、混雑を避けるため100人ずつ90分の入れ替え制になっています(予約サイトはコチラ)。
まずはたくさんの子ども達に行って欲しい!だから大人の私は行くのを我慢しよう・・と思いつつ予約サイトを覗いてみたら( 行く気満々やん・・)、たまたま1人分だけ空いた日を発見!なんてラッキー!
サイトには予約状況が載っているので、うまくいけば私みたいにスンナリ入ることが可能なようです。
中に入ると・・うわ~!壁一面を埋め尽くす本、本、本! <おはなしの森><げいじゅつの森><よのなかの森>など、館内は15のテーマで分類されていて全て表紙を見せて並べられています。実際手に取れるのは下から5段目の棚までなのですが、どの本も手に取ってもらえるのを待っているみたい!「よしよし、早く読んであげるからね~」。
絵本の隣に歴史小説があったり写真集があったり、ジャンルの垣根を越えた本がテーマ毎に集められた本棚。並び方が一般の図書館とは違いますが、この並べ方なら自然に興味の幅が広がっていきそうです。
そう思っていたら、<いきものの森>のコーナーで「うわっ♪うわっ♪」と言いながら、棚から次々に本を取り出している少年を発見!頭のてっぺんに好奇心のアンテナがピンピン立っているような姿に私までワクワク♪
私が一番注目していたのは<こうべの森>。兵庫の民話や絵本はもちろんのこと、東山魁夷、妹尾河童、加納治五郎、川西英など神戸が誇る著名人の本、ブラタモリのガイドブック、旧居留地の写真集など、ラインナップがかなり多岐に渡っていました。どれも面白そう。全部読みたい!
<こうべの森>の中心部には、震災にまつわる本のコーナーがありました。
「あっちに洞窟みたいなところがある!」と言いながら私の前を駆け抜ける男の子を発見!
<かんがえる森>の奥にあったのは、高い天窓から光が射す教会のような空間。
男の子は反響する声を楽しみながらコンクリートの壁を撫でて歩いていました。静かに読書に浸れそうな場所だけど・・中に誰もいないしここは図書館じゃないし、少しくらいなら声出してもいいよね。幼い時に安藤建築の妙味を味わうのも、子ども心に何かが芽吹きそうでいいなと思いました。
他にも、本を読みたくなるような心をくすぐる仕掛けがあちらこちらに。<あかちゃんの森>には・・
引き出しひとつひとつに絵本がかくれんぼ!
子どもの目線になってみようと本棚の間にしゃがみこんでみたら、色とりどりの絵本に囲まれてカラフルなプラネタリウムにいるみたいでした。これはテンション上がった!
館内の本棚や椅子は、神戸市のシンボル「六甲山」に生えていた木々など地元産の木材資源を使用して作られているそうです。
天気のいい日は本の持ち出しもOKなので、外のデッキや隣の東遊園地で読書するのも気持ちよさそう!(貸し出しは行っていません) ※東遊園地の芝生はただ今リニューアル工事中。
“子ども達が読書の楽しみを発見できる場所”は、大人にとっても新しい扉を開いてくれる本に出合える場所でした。子どもから大人まで、ぜひ多くの方に足を運んで欲しい場所です。予約無しで気軽に入れる日が早く来ますように!
こども本の森 神戸 詳細
住所:兵庫県神戸市中央区加納町6‐1‐1
TEL:078‐325‐1125
開館時間:午前9時30分~午後5時まで
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
MAIL:info@kodomohonnomori-kobe.jp
☆現在は事前予約が必要(予約サイトはコチラ)
小原 由美
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