こんにちは、ラディッシュ企画編集室のタジマです。先日、丹波焼きを見に、丹波篠山の今田町に行ってきました。丹波焼きとは、瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯のひとつ。この一帯にはおよそ50軒の窯元が立ち並び,さまざまな陶器にふれながら窯元めぐりが楽しめます。
丹波伝統工芸公園「立杭 陶の郷(たちくい すえのさと)」
まず、今田町に到着して一番に感じることは緑豊かな自然!神戸市から車でたった1時間走っただけなのに「すごい田舎に来たなぁ~」と小旅行気分が味わえます。中心部にあるのが丹波伝統工芸公園「立杭 陶の郷(たちくい すえのさと)」。丹波焼を「見て」「体験して」「楽しむ」ことができる複合施設です。古丹波の名品と現代作家の最新作を展示する「伝産会館」や丹波焼を展示販売する「窯元横丁」などがあり歴史を感じながら陶器をじっくりと堪能できます。またレストランや陶芸体験もあり1日中楽しめますよ。
窯元横丁
今田町にはあまりにもたくさんの窯元があるので一体どこのお店を回ればいいのか迷ってしまいます。そんな時は陶の郷の「窯元横丁」で好きな作品を探すのがおすすめ。伝統的な作品からアーティスティックなモノまで約50軒の窯元の焼き物がワンフロアに展示されているので一気に見ることができるんです。窯元ごとにブースで分かれているので好みの陶器が探しやすいのも特徴です。陶の郷でも買い物はできますが、お気に入りの作家さんを見つけたら直接窯元に行ってみてください。正規品からアウトレット商品まで品ぞろえが豊富なので見ているだけで楽しくなりますよ。
散策しながら窯元めぐり
今回の目的は、日本酒が大好きな呑兵衛の友達夫婦に贈るプレゼント探し!下戸の私は何を選べばいいのかわからなかったので、陶の郷で気になった窯元を訪れてみることにしました。※写真は2021年の陶器まつりの時のものです。
さまざまな焼き物を見ながらのどかな風景の中を歩いていると気持ちがなごみます。
丹波焼きの歴史を感じる
「陶の郷」から歩いて5分程の所に、丹波焼最古の登り窯「丹波焼立杭登窯」が今も残されていて間近で見ることができます。明治28年に造られた登り窯は長さが47mあり、兵庫県の重要民俗資料に指定されています。
手描きイラストの分かりやすい解説があるので、読んでから登り窯を見てみると更に興味深く観察ができます。
独創的な作品に一目ぼれ!
何軒かまわったところで「雅峰窯(がほうがま)」という窯元に入りました。
そこでとっても素敵な片口とぐい呑みに出合ったんです。
選んだポイントは2つ。まずダイナミックな片口の形!今まで見たこともないようなユニークなシルエットと焼き色の美しさに惹かれました。毎晩夫婦仲良く日本酒を酌み交わす2人が喜んでくれそうなので即決しました。作家さんともお話ができてとても素敵な時間を過ごせました。
まとめ
シンプルな美しさを持つ陶器を見ていると不思議と心が穏やかになりました。お気に入りの焼き物を求めて窯元めぐりをするもよし、思い出作りに陶芸体験をするもよし、丹波焼の歴史を感じるもよし。のどかな里山の中で、丹波焼を楽しむ旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
イベント情報
第16回「丹波焼きの里 春ものがたり」開催
2022年5月3日(火・祝)~5日(木・祝)10時~16時
★オープン工房や窯元イベント、トチノキマルシェなど楽しい催しが盛りだくさんの3日間♪
《プレイベント》4月23日(土) 軽トラ市
立杭 陶の郷 情報
住所:兵庫県丹波篠山市今田町上立杭3
TEL:079-597-2034
営業時間:10時〜17時
休園日:毎週火曜日(祝日は営業)、年末年始(12月29日〜1月1日)
田嶋 直子
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