神戸市北区にあるコープスポーツ幼児体操教室。「いいよ~。その調子!!」子ども達を励ます掛け声が教室に響き渡る。指導する原あづさ先生はこの道30年の大ベテラン。先生のモットーは『“やってみよう”という気持ちを引き出す事』だそう。
教室の流れ
年中さんと年長さんの2学年合同で行われている幼児体操教室。2年目の子は『先輩』と呼ばれ、模範として後輩達を引っ張っていく。
「それでは、体操を始めます!お願いします!!」大きな声の挨拶で始まる体操教室は原先生と子ども達の会話から。「今週は何してた?」「プール入った~」開始前各々で遊んでいた子ども達が先生とのやりとりに夢中になってきたところでまずはランニング。「最初は1分間走・・・1年後には5分間走も難なくこなせる様になります。咳込みがちだった子どもも心肺機能が鍛えられだんだん強くなってきます」。
バランス体操で体幹も鍛える。
2チームに分かれてのチーム戦。ウサギやクマやカエル、色んな動きで全員が向こう岸のマットに到着するタイムを競う。「より早く全員が到着するには幼い年中さんを前線に配置して・・・と自分だけではなく周りの事も考えながらみんなで協力する気持ちが芽生えます」
手だけ、足だけじゃなく身体全体を使って動く。「基礎的な事を徹底的に練習します」。基礎練習が終わったらマット・平均台・跳び箱・鉄棒・チーム対抗リレー・相撲など盛りだくさん!まだまだ幼い子ども達も全く飽きる事なくあっという間に1時間のレッスンは終了。
心身ともに鍛えられる体操教室
30年間たくさんの子どもと接してきた原先生によると、最近の子どもは自己肯定感が低く、失敗を恐れるあまり難しそうな事には最初から挑戦しない傾向にあるんだそう。でもこの教室の子ども達は「失敗は悪い事じゃない。みんな最初はできないんだよ」の言葉に背を押され、色んな事にチャレンジしている。子ども達は失敗を繰り返しながら“どうやったらできるんだろう?”と考える。「跳び箱を補助してもらって6段飛ぶより、自力で3段飛ぶ方が価値があるんですよ」。試行錯誤する事で自分で考える力も身につき、努力の末の『できた!』で自己肯定感も上がる。
足の速い子・身の軽い子・力のある子・・・子どもの特性に合わせ、まずは得意分野を伸ばしてゆく。「マット・跳び箱・走り・鉄棒・・・何もかもできなくていい。何か1つ自信がつくと他の事にも挑戦してみようという気持ちが湧いてきます」。
また今主流の“頑張る事に意義がある”的な指導ではなく、“頑張る事は当たり前。大事なのは結果”。教室では競争ゲームをいっぱい取り入れている。子ども達はどうやったら勝てるか懸命に考え、本気で勝負に挑む。だからこそ負けたら泣く程悔しい。次こそは勝ってやる!感情の少ない昨今の子ども達の眠っている感情をひっぱり出す。
「全ての親の願いは子どもの自立!しっかり自分の力で歩いて行ける様に、将来どんな困難にも負けない打たれ強い子になって欲しい」厳しくも愛の溢れる原先生に見守られ、いきいきと頑張る子ども達は体操を通してたくさんの事を学び、強くしなやかに成長していく。
コープスポーツ 幼児体操教室詳細
場所:大原・桂木地域福祉センター(2021年9月のコープカルチャー神戸北閉鎖に伴い移動)
日時:毎週月曜日 15:00~16:15
問い合わせ先:コープスポーツ 078-411-4989
Radish STYLE編集部
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