こんにちは、ラディッシュ企画編集室のタジマです。我が家には6歳になるヨークシャテリアのミクがいるのですが、皮膚炎がひどく2週間に1度の病院通いを5年間続けています。最近、ようやく回復の兆しが見えてきたので、これまでの経過をご報告します。
全身の肌がピンク色
短くカットされた毛にくりくりの可愛いお目め。保護施設にいたミクを一目見た娘が「この子を連れて帰る!」と引き取ることに。全身ピンクがかった皮膚の色に血色のいい健康な子なんだと思っていたら、皮膚炎を患っていたようで尋常じゃないほど体中を搔きむしるようになりました。
診断はアトピー性皮膚炎!
我が家に来て1週間足らずで病院通いが始まりました。初めの診断はアトピー性皮膚炎。副作用が怖いので「ステロイド剤を使用しないで!」という私のわがままに応え院長先生が一生懸命治療にあたってくれました。しかし処方されるどの薬でもかゆみを止めることができず、ますますひどい状態になっていきました。
2度の転院を経て…
1年間治療しましたが改善せず体毛がどんどん抜けて可愛そうな状態になってきたので皮膚専門病院に転院しました。そこでは、ステロイド剤を使ってかゆみや炎症を止めることがベストだということで期間を決めて薬を使用。2年ほど治療を続けましたがいつまでたっても薬をやめることはできませんでした。
そこで今度は薬浴のある病院に転院。薬浴後、1週間ほどなら穏やかに過ごせるようになりました。
検査の結果…
アトピー、マラセチア、膿皮症、甲状腺機能低下症、カイセン、食物アレルギー…これまでミクについた病名は数知れず。しかも犬は汗腺がないはずなのに多汗症なんだそうで、わきの下がいつもジットリと湿っています。
アトピー性皮膚炎と他の皮膚炎は治療法が違うので、一つの治療に専念すると他の症状が悪化することもしょっちゅうでした。アレルギー検査をすると食物では牛、豚、鶏すべての肉製品と卵白、牛乳、米など。
あらゆる食べ物がNGなので、ドッグフードは日清ペットフードの「ダイエティクス」という療養食を食べさせています。
環境ではダニやカビに反応が…。
アレルゲン特異的IgE検査では50ng/ml以上だとアレルギー体質と判断されるところ驚異の3450ng/ml。そこでアレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで体を慣らし症状を和らげるアレルゲン免疫療法(減感作療法とも呼ばれる)を受けました。量を増やしながら1週間おきに6回投与。めまいを起こしそうな料金でしたがこれもあまり効果なし。
ようやく明るい兆しが…
最近の検査で、普通の犬にはない細菌がミクの体から見つかりました。効果的な薬がほとんどなく悩みぬいた先生から、「ノルバサン サージカルスクラブ」という手術の時に使う殺菌消毒薬で一日おきにシャンプーするよう提案されました。飲み薬は、かゆみや炎症を止める抗アレルギー薬「アポキル」(写真下:左)と抗生物質「ビブラマイシン」(写真下:右)を使用。2週間後には「アポキル」だけの処方になりました。この治療を始めて5週間、出血するほど搔きむしることがなくなり鱗のようにゴツゴツしていた皮膚が綺麗になってきました。体液が出て異臭がする時もあったのですが最近はそれもありません。最終的には薬を服用せずシャンプーだけで治療するのが今の目標です。
まとめ
かゆみを何とかしてあげたいと何年も思い続けていましたが、ようやく少し改善できたように思います。季節や体調などによってまた変化するかもしれませんが、スヤスヤと眠るミクを見ていると穏やかな気持ちになります。
アトピー性皮膚炎などは人間でさえ簡単には治らない疾患です。悪化しないように上手に付き合っていくしかないのかもしれません。苦しむ愛犬の姿を見るのは飼い主さんにとって辛いことですよね。どの犬にも効くとは限りませんが何かの参考になれば嬉しいです。
田嶋 直子
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