「粉をこねて形成し焼き上がった瞬間、パンは生きていると感じます」大橋さんが作る手ごねパンはフワリと優しい味がします。
「先天性視覚障害の私を両親は特別扱いせず育ててくれました」。外で元気に走り回り、コマなし自転車に乗れたのは4歳の時。「危ないからダメ!」と言われたことは一度もなかったそうです。「そのおかげで好奇心旺盛な今の自分があると思っています」。子供の頃から包丁を上手に使いお手伝いをしていたから、料理なら和洋中なんでもお手のものだそう。
長年、パン教室に通いイーストだけでなく天然酵母や自家製酵母を使ったパン作りを楽しんでいます。彼女が作るシュトーレンは、味に深みがあると友人達に好評で冬になると30本以上のリクエストがあるという。
「同じ障害を持つ人の後押しがしたい」と2018年から始めたパン教室。触覚・嗅覚・味覚など研ぎ澄まされた感覚を活かし彼女ならではの工夫を凝らして作業を進めていきます。言葉でしっかりと教えてくれるから初心者にも分かりやすいと参加する晴眼者も増えているそうです。
「自分の好きな事をして喜んでもらえるのが私の幸せです」と声を弾ませる大橋さん。手指を使ったメイク法を学びお洒落なファッションは自身でコーディネート。スイーツに目がなく気になるお店には大阪や京都でも足を運ぶといいます。「毎日を自分らしく過ごしていたい」。チャレンジ精神旺盛な彼女の姿は、私達に一歩踏み出す勇気を与えてくれます。
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