四季折々に咲く草花を描き、コメントを添える「のはらからのたより」~心あたたまるメッセージをあなたに!
※ブログの最後にお知らせがあります。
びわ(枇杷)の花 Eriobotrya japonica LINDL.
バラ科ビワ属 常緑高木
《文中より抜粋》
学名の《Eriobotrya japonica》は、ギリシャ語の「羊毛 erion」と「ぶどうの房 botrys」に由来する。
初夏に黄色くておいしいびわの実。その花が冬に咲くことは何となく知っていたが、じーっと見たことはなかった。白またはうす黄色の花弁はのちに柿色になる。
野生のものはぶどう状に小さい実が沢山つくが、栽培種は花や若い果実を摘んで1本の花序にひとつか数個残す。そのようにしてふっくらと肥った果実を作るそうです。
日本のびわの代表は「茂木(もぎ)」と「田中」。茂木は江戸時代に中国から入って長崎で作られ、田中は明治時代に博物学者・田中芳男によってつくられた。種なしビワの実験もかつて試みられたが実現しなかった。
葉の形が楽器の琵琶に似ているところから名がつく。長崎ではヒワと呼ぶ人もいる。
がくの裂片と花弁は5枚、おしべ20~40本、めしべ2~5本に分かれているが基部で合着。
花には良い香りがある。花の時期は11月~1月とありますが、北区は寒いからいつまでも咲いているのでしょう。自家受粉する。果実は5~6月に橙黄色に熟し糖と酸のほかにビタミンAを含む。
びわの葉も温湿布に使ったりお風呂に入れると肌に良いしお茶にして飲んでも体に良いし、薬草として利用することも多い。材は弾力性に富み木質も美しいので装飾品や杖に利用される。木刀には第一級の材料とされるそうです。
《ラディッシュ企画編集室より》
葉や果実の形が楽器の琵琶に似ていることから名づけられたんですね。余談ですが、琵琶湖も湖の形を上下逆さにすると琵琶に似ていることから「琵琶湖」と名付けられたそうですよ、ご存知でしたか?
作者 浜口のぞみさん 神戸市在住
「草花の名前の由来や特質、花や実を食べる鳥や虫のこと…。環境や自然、歴史など、絵を描きながら連鎖的に様々な分野のことがわかってくるところが面白いです」。『のはらからのたより』と題する手描きの植物画は2000年から20年間(株)トムコが発行する情報紙に連載されました。
《浜口さんの植物観察写真》2024年2月神戸市にて撮影(写真上)左からロウバイ、クリスマスローズ、アセビ(ピンク)
(写真下)左からウメ、フクジュソウ、アメリカフウの果実
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田嶋 直子
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