ラディッシュ企画編集室のオハラです。昭和の時代には駅前や商店街の中に必ず一軒はあった本屋さん。昨今は街の本屋さんと呼ばれるお店が本当に少なくなってきました。その反面今は、並べられた本に店主のこだわりがにじみ出るような個性派書店がジワジワと増加中。今回は店主さんの本への思いが店内に溢れ、様々なイベントも催されている須磨区の“井戸書店”さんをご紹介します。※ブログの最後にトムコからのお知らせがあります
井戸書店は、神戸市営地下鉄・山陽板宿駅すぐ板宿本通り商店街の入り口にあります。(写真右側)
まず目に入るのは、子ども向け月刊誌や学習参考書が並ぶ棚。そして、本屋さんの店頭と言えばコレ!の回転式絵本ラック。日差しがきつい日には、本が日焼けしないようにカバーが掛けられています。
書店では、文庫や新書、単行本などが出版社別に陳列されているのが一般的。が、井戸書店の本は、時代・日本・そして地元の板宿に合わせた “ジャンル別” に並べられています。店内奥にある “井戸書店感動本プロジェクト” と書かれた棚には、 店主や店員さん達が選書した「感動本」が並んでいるので是非ここは眺めて欲しいです。
『あなたは、最近本を読んで「心の底から感動したぁ!!」と感じたことがあるでしょうか?「ない!」とお答えのあなた、それはとても残念な日々をお送りです。そんなあなたに、井戸書店の登場です!なぜ、そう言い切れるのかと申しますと、「我々は感動伝達人である」が井戸書店の経営理念(ミッション)なのです』(井戸書店HPより引用)
背表紙に“井戸推し”と明示してあったり、オリジナルの推薦文が書かれた帯が巻かれていたり・・本への熱い愛を感じます。店内の本が、新刊やベストセラーなど売れ筋だけに捉われない商品構成になっているのも面白いところ。
店内のあちこちに見られるポップには、含蓄あるひと言が書かれてあります。この本、“もしも一年後、この世にいないとしたら/清水研 著” 読んでみたいな。
『今日の論語』が書かれた黒板もありました。この論語は毎日書き換えられています。
井戸書店では店内で月に一度 “板宿子ども論語塾(第2日曜日の朝9~9時半)” が開かれています。10年以上続く人気イベントで、多いときには30人以上の子どもが集まってくるそうです。
店内では論語塾の他に、読書会、寄席、ジャズ演奏会など様々なイベントが催されています。
決して広くは無い(失礼!)スペースで、どうやって大勢の人が集まるイベントができるのだろう・・と、不思議に思っていたら、その秘密は本棚にありました!3基の本棚が可動式になっていて大人一人の力で簡単にスペースを作れるようになっているそうです。
井戸書店オリジナルのブックカバー。こういうところに本屋さんとしての矜持を感じますね~。
古本屋さんから始まったという井戸書店。現社長の森忠延さんは「書店は本を売るだけの場ではなく、本をベースにいろんな人たちがコミュニケーションを図る場所になっていくのが理想」だと言います。“ 非常識な本屋”を自称する井戸書店は、読書に興味がある人にも無い人にもなんか面白そうな場所だということは間違いない!あなたもまず一歩足を踏み入れてみませんか?
≪井戸書店≫
住所:兵庫県神戸市須磨区平田町2-3-9
電話:078-732-0726 FAX:078-732-0999
営業時間:平日9時~20時 日祝日10時~19時
E-mail:bk320@tea.ocn.ne.jp
※一部写真は井戸書店HPよりお借りしました
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小原 由美
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