【明石/高速船のりば】天井から差し込む光の子午線

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ラディッシュ企画編集室クニマツです。兵庫県明石市は日本の時刻の基準となる、東経135度の子午線が通る町。明石市立天文科学館や子午線標示柱、子午線郵便局・・・様々な子午線の名所があります。その中でも興味深いのが、高速船のりばの光の子午線!

光の子午線

光の子午線は明石と淡路島を結ぶ高速船「淡路ジェノバライン」の明石港待合室で見ることができます。この建物の天井には外光が差し込む十文字の切れ込みがあって、時刻が正午になると光が壁に描かれた135度の子午線と重なる仕組みになっているんです(子午線にちなんだ神秘的なデザインは建築家の岸和郎さんの手によるもの)。

135度を示す赤いラインの両側には子午線が通る市町村のマークが記されています。

正午になると光がこのラインと重なり、これがまさに子午線!目には見えない線を光が指し示してくれるんです。なんとまあ・・・面白い!私が訪れた時は正午を過ぎていたのでぴたりと重なるところは見れなかったけど。

切れ込みから見える青空と光がとても神々しかったです。

「子午線」雑学

《子午線って?》
地球の赤道に直角に交差するように両極を結ぶ曲線のこと。真北の「子」の方角と真南の「午」の方角を結ぶことから子午線と呼ばれるようになりました。

《標準時子午線って?》
1884年、アメリカのワシントンで開催された国際子午線会議では、世界の時刻の基準となる子午線をイギリスのグリニッジ天文台を通る子午線(経度0度)に決定。日本では、1886年に明石を通る東経135度(グリニッジとはちょうど9時間の時差)が日本の標準時子午線に決定されました。

《なぜ日本の標準時が明石に・・・?》
日本標準時が首都の東京(経度140度)ではなかった理由は、東経が「15」で割り切れる数字じゃなかったからなのだそう。経度は「15度」おきに1時間ずつ時差をもつことから、135度子午線が日本の標準時に選ばれたのです。

まとめ

子午線を習ったのはいったいいくつの頃だったか・・・。家に帰って「子午線」についてちょっと調べたりして、久しぶりに学生気分が味わえました。大人も子どもも楽しめる社会科見学的なスポットに是非足を運んでみてはいかがでしょう!

高速船「淡路ジェノバライン」のりばへのアクセス

JR・山陽電車「明石駅」より徒歩約10分、第二神明道路「玉津IC」「大蔵谷IC」より車で約15分
住所:明石市本町2-10-1
電話:078-918-2411

停泊中のジェノバライン

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国松恭子

山形県出身。 2000年からラディッシュ新聞企画編集室でお客様作りに励んでおります。 趣味はシルバーアクセサリーやレザークラフト、帯バッグ、ボタンのネックレス....。古い帯や着物のを見ると「何か素敵なものに再生できないかなー?」と手が動いてしまいます。 会社でイベントがある時はカッターナイフを手に段ボールをリメイク! 愛犬のジャックラッセル「アルちゃん」が癒し。
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