【兵庫・三木 おでかけ】ギャラリー湯の山みち~所蔵する染形紙が有形文化財に!~

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【三木の魅力発見!第3弾】神戸に隣接する三木市は歴史ロマン溢れる街!参勤交代や西国からの湯治客が往来したという湯の山街道には今も切妻造りの商家などが点在し、当時の面影が残っています。街道沿いの『ギャラリー湯の山みち』で江戸期の三木の特産品「染形紙(染め型紙)」を見せてもらい、そのコレクションの数にびっくり!ギャラリーの館長、筒井俊雄さんのお話もとても興味深かったのでご紹介しますね。

染形紙って?

染形紙は浴衣や着物の生地に文様を染めるために使用される道具で、江戸時代には三木の特産品だったそうです。「和紙を何枚も重ねて柿渋で貼り合わせ、模様を描いて刃物で彫っていくんです」。
「気が狂うほどの緻密な作業なので、ものすごい根気のいる仕事・・・」。筒井さんの説明で染形紙のことがよくわかりました。「播州地方は綿花生産が盛んで、それが染織産業の発展に繋がっていきました。三木は刃物の産地だったし、染形紙を量産するにはうってつけの場所だったわけです」。

染形紙の宝庫

「ギャラリー湯の山みち」が所蔵する染形紙は「何千枚あるかなー?」。筒井さんが長年収集した染形紙は三木市内においては最多のコレクション!その中の1300点ほどが兵庫県三木市有形民族文化財に指定されています。「京都の近代美術館に展示したこともありますよ」。「複数の型紙を重ねて繊細な模様を染める手法もあり、2枚型、3枚型・・・5枚型の染形紙が今も残っています」。こちらはどこかで見たことのあるデザイン。「ルイ・ヴィトンは日本の着物や家紋に触発されてデザインを生み出したんですよ」。うわーっ、確かに似てる!

ギャラリー館長の筒井俊雄さん

所蔵する多くの染形紙や筒井さんの豊富な知識は三木の歴史を調査研究する上では必要不可欠な財産とも言えます。御年94歳にして、まだまだ現役の館長!階段をすたすた上り下りして、訪れる人に丁寧に説明するお姿に感服してしまいます。長年に渡り文化的な活動を続けている筒井さんはこんな賞を受賞されています。

ギャラリー湯の山みちの所蔵品

ギャラリーには染形紙の他にも数々の所蔵品が!
所狭しと並べられた多くの化石。古生代のアンモナイトや三葉虫など・・・、5億年以上前の貴重な化石もあるそうです。
播州地方はそろばんの産地だっただけに、そろばんのコレクションも見ごたえありです!

関連記事:【兵庫県三木市 おでかけ】旧小河家別邸 明治末期に建てられた風流人の遺産

まとめ

染形紙、アンモナイト、播州そろばん・・・収まりきれないほどの所蔵品を無料で観覧できるなんて!!三木にお出かけの際は是非【ギャラリー湯の山みち】にお立ち寄りください。

ギャラリー詳細

住所:三木市大塚2-2-20
電話:0794-82-7873
観覧料:無料
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日

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国松恭子

山形県出身。 2000年からラディッシュ新聞企画編集室でお客様作りに励んでおります。 趣味はシルバーアクセサリーやレザークラフト、帯バッグ、ボタンのネックレス....。古い帯や着物のを見ると「何か素敵なものに再生できないかなー?」と手が動いてしまいます。 会社でイベントがある時はカッターナイフを手に段ボールをリメイク! 愛犬のジャックラッセル「アルちゃん」が癒し。
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