こんにちは、ラディッシュ企画編集室のタジマです。立春も過ぎそろそろお雛さまを飾る季節がやって来ましたね。
うちは、娘も大きくなりズボラをして最近は出さないことも…。けれど雛祭りの由来を調べてみると、やっぱり飾るのは大切なことなのだと気付きました。
雛祭りの由来
女の子の健やかな成長を祈る雛祭りは、草木や紙で作った人形(ひとがた)を、川や海など水に流し厄を祓う行事が起源だとか。この人形が今も地方で見られる「流し雛」のルーツだという説も。時代とともに「飾ること」で厄を祓う形へと変化したようです。また、桃の木には邪気を祓う力があることから「桃の節句」と呼ばれるようになりました。
雛人形が女の子を病気や事故から守ってくれるんですね。
飾り付けの日は?
立春(2月4日)~2月中旬にかけて。遅くとも節句の1週間前までに飾るのが一般的です。二十四節気の雨水の日(うすいのひ)の2月19日頃、雪解け水が大地を潤す頃に飾ると良縁に恵まれると言われています。豆まきをして厄を祓った後に飾るのもいいですね。
どんなお祝いをする?
雛人形を飾る
お雛さまはどちら側に飾りますか?一般的に関東は向かって左側がお内裏さま、右側がお雛さま。古式で行う京都などでは反対に飾ります。
子どもの健康を願い感謝の気持ちを込めて、、、設置完了♪
ひし餅やひなあられを食べる
ひし餅やひなあられに使われる色には意味があります。ピンクは桃・魔除け、白は雪・清浄、緑は木々の芽吹き・健康。この3色を食べると自然のエネルギーがもらえるそうです。健康への願いが色で美しく表現されているんですね。
ちらし寿司やはまぐりを食べる
縁起のいい食材を入れたちらし寿司をいただきます。エビは「長生きできるように」、豆は「健康でマメに働けるように」、レンコンは「見通しが効くように」など。三つ葉、卵、ニンジンなどの華やかな彩りが食卓に春を呼んでくれます。
また、はまぐりを食べるのは1対の貝殻のようにピッタリの相手と巡り合い「その人と仲良く添い遂げられますように!」という願いが込められているそうです。ご馳走をいただきながら白酒や甘酒を飲んで楽しくお祝いしましょう。
片付けるのはいつがベスト?
ベストなのは二十四節気の啓蟄の日(けいちつのひ)の3月5日頃だと言われていますが、旧暦(4月3日)まで飾る地域もあります。
ただし、最も大事なのは時期よりも天候です。雨でジメジメした日に片付けると人形に湿気が残ってしまい翌年カビやシミが……ということに。カラッと晴れた日に、お人形をねぎらいながら丁寧に片付けましょう。
「雛人形を早く片付けないと結婚できない!?」って本当?
「お雛さまを早く片付けないと結婚できない」って言われたことはありませんか?“これって本当?”と疑いながらも急いで片付けている自分がいます。気なるのでちょっと調べてみました。
厄除けのため
雛人形の根源が「女児の厄払い、身代わり」で、人形が娘の厄を引き受けてくれるからいつまでも身近に置いておかない方がいいという説。早く片付けないと厄が戻ってきてしまい結婚できないと伝えられるようになったそうです。
願掛け的な発想
「早く雛人形をしまう=早く片付く(早く結婚する)」の願掛けだという説。
しつけの観点から
きちんと片付けができないと良いご縁に恵まれないよ!という親心からという説。
これらはそれぞれ迷信なのでお雛さまを片付けるタイミングが悪くて婚期を逃す…なんてことはないようですよ。自立した女性が増えた今、「結婚できない」という言葉が娘に響くかどうか…疑問です。
まとめ
古の時代から語り継がれてきた日本の大切な文化をいつまでも大切に子どもに継承していきたいものですね。昔からの風習を少しおざなりにしていたことを反省しました。
大きな段飾りを飾るのが大変になったら「小さなお雛さまを手作りしてみようかなぁ」と考えています。
兵庫県のイベント情報
兵庫県の各地でお雛さまのイベントがあります。
【第11回ビッグひなまつり】
場所:小野市立好古館1階ホール
日時:2022年1月29日(土)~4月3日(日)9時半~17時(入館は16時半まで)
入館料:大人(高校生以上)200円、小・中学生100円(ひょうごココロンカード持参で無料)
休館:月曜日(祝日の場合は翌日)
※1月29日(土)~3月13日(日) 歴史ある小野商店街で「第8回小野藩陣屋町ひなめぐり 」も開催。好古館からぶらっと散歩してみるのもいいですね。
【兵庫県立フラワーセンター ひなまつりフェア】このイベントは終了しました
場所:兵庫県加西市豊倉町飯森1282-1
日時:2022年2月5日(土)~3月6日(日)9:00〜17:00(入園は16:00まで)
TEL:0790-47-1182
入館料:大人500円、70歳以上250円 障がい者 100円、高校生以下無料
休館:水曜日(祝日に場合は翌日)
【日本玩具博物館 雛祭り~京阪地方の雛飾り】
場所:兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3 6号館
日時:2022年1月29日(土)~4月10日(日) 10:00~17:00
TEL:079-232-4388
入館料:大人600円、高校・大学生400円、子ども(4歳以上)200円 ※団体割引あり
休館:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
※新型コロナウイルス感染症の増加に伴い中止している場合もあります。行かれる場合は、事前にご確認をお願いします。
田嶋 直子
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