今年も働くママがなにかと注目されました。トムコでも働くママはたくさんいますが、はじめての出産を控えたパートさんから「パートでも育児休業給付金って受け取れるんですか?」と質問がありました。こういった給付金は誰も教えてくれないうえに、知らずにいると損をしてしまうことも。今回は非正規雇用の場合「育児休業給付金」を受け取ることができる!例についてご紹介します。
目次
- 育児休業給付金とは
- パートでも受け取れるの?
- どれくらいもらえるの?
- 手続きはどうするの?
- まとめ
育児休業給付金とは
育児休業で仕事ができないパパやママが受け取れることができる雇用保険の一つです。
パートでも受け取れるの?
結論から申しあげますと「受け取れます。」ただし条件があります。
【育児休業給付金の受給資格】
- 雇用保険の65歳未満の一般被保険者
- 満1歳未満の子供を育てるために育児休業をした人
- 育児休業を開始する日より前の2年間の間に月11日以上働いた月が12か月以上ある人
- 子供が1歳になる日(誕生日の前日)を超えた時に引き続き雇用をされる見込みがある人
- 雇用契約期間に定めのある人は、休業を開始する時に同一の事業主の元で、1年以上の雇用が続いている人
この条件を満たしていれば、正社員でなく、契約社員やパートでも育児休業給付金の対象になります。支給申請書の提出期限は、「支給対象期間の初日(産後休業(8週間)明けの日)から4ヶ月に到達した日の属する月の末日まで」となっています。出産のタイミングにもよりますが、出産から約8ヶ月がリミットということですね。
どれくらいもらえるの?
では実際にどれくらいもらえるのか?育児休業開始日〜180日目(6か月)までは月給の67%となり、181日目〜休み最終日までは月給の50%です。
計算方法は、
- 開始日〜180日目までの給付金は、育児休業開始前(お母さんは産前産後休業取得前)の賃金月額に67%をかけ、6ヶ月をかけます
- 181日目〜終了日までの給付金は、賃金月額に50%をかけ、30で割り、給付日額を出します。給付日額に181日目〜終了日までの日数をかけます
- ①と②を足したものがもらえる金額となります
賃金は総支給の額なので、通勤手当(交通費)やその他の手当も含んだ金額の合計金額が対象になります。パート、アルバイト、契約社員の方の場合、育児休業開始まえの6ヶ月(11日以上働いた月)分の給料の合計額から賃金日額を計算します。支給額には上限と下限があり、たくさん給料をもらっている人、逆にとても少ない人は基本の計算通りにはなりません。
手続きはどうするの?
ほとんどの場合は本人が直接手続きすることはありません。会社がやってくれます。育児休業給付金の申請書は会社が提出することをハローワークが勧めているためです。うーん、よくわからないなーという方は、会社の担当者に確認してください。
まとめ
はじめての出産はただでさえわからないことや、不安なことだらけな上にチャイルドシートやベビーカー、ミルク代、おむつ代などなど必要なお金もたくさん。収入が減ってしまう育児休業の間、育児休業給付金の存在はとても助かります。2年前に給付金を申請したスタッフの話だと産休に入ってから受け取るまで3か月近くかかったとか。もちろん申請の時期や対応によって、変わってくると思いますが、思った以上に時間がかかることもあるそう。必要な申請書類が準備できているか、自分がどういった手続きに該当するのかなど、産休前にできるだけのことを行っておくのがおすすめです。
久下哲
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