3分間のほっとひといき ~ボタンにまつわるお話~

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忙しいあなたに、退屈なあなたに・・・3分で読める暮らしのコラム!

ボタンヒストリー

日本で初めて「ボタン」という言葉が使われるようになったのは江戸時代中期だと言われています。語源について定説はありませんが、古代ゲルマン語の「button」と古代ラテン語の「bottanei」が起源とされており、ポルトガル語の「botao(花のつぼみという意味)」に由来するのだとか。

世界の国々には美しいボタンが沢山あり、NHKの番組「世界はほしいモノにあふれてる」でも宝石のようなボタンが登場。パリで国宝に指定されているという歴史的ボタン、伝説のデザイナーによるオートクチュールボタン、スパイが愛した危険なボタン、ベツレヘムの繊細な貝細工”祈りのボタン”。うーん、ひとつひとつにストーリーがある・・・こんなボタンを一度でも見てみたいですよね。

ボタンに胸キュン・・・

「卒業」の2文字は学生服の第2ボタンを連想させます。これって古い話?今どきの学生服ってブレザーが主流ですものね。

今は昔のお話かもしれませんが、詰襟の第2ボタンは心臓に一番近い場所にあることから、思いを寄せる人のボタンをゲットして大切にすることが風習となったのだそうです。「思い人のハートをつかむ為の絶好の小道具じゃないですか!」ボタンは洋服の留め具としての役割だけではなかったのですね。

ボタンの木

アメリカすずかけの木(学名はPlatanus occidentalis)をご存知ですか?実がボタンに似ていることから「ボタンの木」とも呼ばれています。樹皮が大きくはがれ、ごつごつした幹をどこかで見たことあるような・・・と思っていたら、なんと、私達のオフィス(トムコ西鈴蘭台店)から見渡せる街路樹がその木だったんです。

「南五葉5」の信号機からキリン堂方面、鈴蘭橋まで、約700メートルのボタン並木

この並木道について神戸市立森林植物園に尋ねたところ、樹齢は約50年だそうです。「ほほーっ、それはすごい!鈴蘭台の街の移り変わりをずっと見守ってきたわけですねー。」いつもは全く気にも留めなかったボタンの並木道。今度ゆっくり歩いてみたいと思います。

ボタン遊び

色とりどりのボタンを並べて、いろんな形を作ってみると・・・これがなかなか楽しいんです。
家にあったボタンをただただ並べて「ボタンの木」を作ってみました。

右から「春、夏、秋、冬」。幹に見立ててレザーのハギレを置くとより樹木の感じがでます。ひとつひとつ額装すると素敵なインテリアになりそうですよ。

神戸のボタン専門店「トシ釦(ボタン)店」

三宮の高架下にある「トシ釦(ボタン)店」には国内産のみならず、舶来物やヴィンテージ品がズラリ。数え切れないほどのボタンが足元から天井までぎっしりと並べられています。レアなお宝がたくさんあって、アクセサリー作家さんもよく来店されるのだとか。

創業は1958年。現在の店主は2代目で、ボタンについてはプロ中のプロ!材質や特徴などを楽しそうに話してくれます。ボタンの専門店が街から消えつつある今、こういうお店はとても貴重な存在です。手芸好きな人は是非覗いてみて!
※な、な、なんと・・・「トシボタン店」が2021年4月号のSAVVYに掲載されましたー!にっこり笑顔の店主も写ってる!!
《店舗詳細》
住所 神戸市中央区北長狭通1-30-5
電話 078-331-1281
営業 火、水曜定休 11:00~18:00

※ボタンの関連記事:「ボタンで作るアクセサリー/溜め込んだ古いボタンを活用」はコチラ

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国松恭子

山形県出身。 2000年からラディッシュ新聞企画編集室でお客様作りに励んでおります。 趣味はシルバーアクセサリーやレザークラフト、帯バッグ、ボタンのネックレス....。古い帯や着物のを見ると「何か素敵なものに再生できないかなー?」と手が動いてしまいます。 会社でイベントがある時はカッターナイフを手に段ボールをリメイク! 愛犬のジャックラッセル「アルちゃん」が癒し。
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